ANDOTAX ブログは、こちら

2023.11.1
税制改正
振込手数料はどちらが負担?

◎振込手数料の負担
振込手数料は金融機関への払い込み時に発生する手数料で、口座振込や現金振込時にかかります。手数料は金融機関や取引条件によって異なり、一部の場合は無料となることもあります。振込手数料の負担には「先方負担」と「当方負担」の2つの種類があります。先方負担はお金を受け取る側が手数料を負担し、当方負担はお金を支払う側が手数料を負担します。どちらが手数料を負担するかは、取引の形態や契約によって決まります。先方負担の場合、手数料は支払金額から差し引かれ、当方負担の場合は手数料が別に発生します。

◎どちらが負担すべき?
振込手数料の負担について、法律上は支払い側が原則とされています。民法においては持参債務の原則が規定されており、債務者は債権者の住所にて支払いを行うべきで、支払いに伴う費用は債務者が負担するとされています。したがって、請求書を受け取る支払い側が振込手数料を通常負担します。ビジネスの場でもこの原則に従うことが一般的ですが、契約書や請求書で明確に取り決めることが重要です。

◎インボイス制度の影響は?
インボイス制度が導入された後も、通常は振込手数料の負担は買い手側が原則です。しかし、売り手と買い手の取り決めによっては、振込手数料の負担が売り手の場合もあります。契約時に振込手数料の負担を明確に取り決めている場合、それに従います。振込手数料の負担方法には、売り手が値引きする方法と、買い手が振込サービスを提供したとするもの、振込手数料立て替えたものとして処理する方法の3つがあり、どれを選ぶかによってインボイスの取り扱いに違いが出ることに注意が必要です。

 

ANDO
TAX
ブログ