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2023.8.8
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利益感度分析で利益アップ

利益感度分析とは、「価格、数量、原価、経費」の各要素が変動したときに、利益に対してどれだけ影響を与えるか分析するものです。利益感度分析をすることで、どこに手を打てば利益が出るのか、一番効果的かを把握することができます。

利益感度分析のやり方は以下の通りです。
①自社の損益計算書を変動損益計算書の形式に組み替える。
②価格、数量、原価、経費の項目について感度比率を計算する。
感度比率は、各要素がどれだけ変動すると利益がゼロになるか(黒字の場合)、または損失がなくなるか(赤字の場合)を表す比率です。

感度比率が低い順に感度順位を決めます。感度順位は、利益に敏感な順位であり、少しの変動で利益改善に与える影響度の大きい順番であります。
感度順位とやさしい順(取り組みやすさの順番)を加味して、どこから手を付ければ効率的に利益改善を図れるかを把握することができます。

*利益感度分析の例です。
価格:経常利益÷売上高=0.05
数量:経常利益÷粗利益=0.167
原価:経常利益÷変動費=0.07
経費:経常利益÷固定費=0.20
この例では、感度比率が最も低いのは「価格」です。価格(単価)に手を打つと最も利益に直結することが分かりますが、一般的に難易度は一番高くなります。
2番目に感度比率が低いのは「原価」です。難易度でも2番目ですので比較的、効果が高く取り組みやすい項目です。
3番目に感度比率が低いのは「数量」です。難易度では3番目ですので効果の割に取り組みにくい項目です。
4番目に感度比率が低いのは「経費」です。難易度では最も取り組みやすい項目ですが、経費の削減には限度があります。

すべての業種において利益感度分析は有効です。
利益感度分析を行うことで、価格、数量、変動費、固定費等の要素のうち、どこに手を打てば利益が出るのか、利益改善のための効果的な手段を見つけることができます。

 

 

 

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