ANDOTAX ブログは、こちら

2025.7.1
トピックス
DXで働き方が変わる!身近なところから始める業務効率化のヒント

皆様、こんにちは。税理士の安藤です。

「うちのような小さな会社でもDXって取り組めるの?」 「何から始めればいいのかわからない…」
最近、こんなお悩みをよく耳にします。実は、DXは決して大げさなものである必要はありません。今回は、私たちの顧問先で実際に成功している身近なDXの取り組みをご紹介したいと思います。

■DXって何から始めればいいの?
まず大切なのは、「デジタル化」と「DX」の違いを理解することです。 単にアナログをデジタルに置き換えるだけが「デジタル化」だとすれば、DXは”そのデジタル技術を使って、仕事のやり方自体を変えていく”ことを指します。
では、実際の取り組み事例を見ていきましょう。

【事例1】請求書業務の改革で残業時間を削減 ─────────────────────────
A社(卸売業、従業員20名)では、毎月の請求書発行に経理担当者が3日間かかっていました。紙の納品書を見ながらExcelで請求書を作成し、印刷して封入・発送する作業。このアナログな業務フローを見直すことにしました。
導入したのは、マネーフォワードクラウド請求書システム。取引データを自動で取り込み、請求書を電子発行できる仕組みです。結果、作業時間は半日に短縮。さらに、「請求書が見つからない」という取引先からの問い合わせも激減しました。
経理担当の田中さんは言います。 「最初は新しいシステムに不安でしたが、使ってみると想像以上に楽になりました。空いた時間で、以前から取り組みたかった経費分析ができるようになっています」

【事例2】チャットツール(チャットワーク)で社内コミュニケーションが活性化 ────────────────────────────────
B社(製造業、従業員35名)では、社内の連絡手段として、電話、メール、口頭での伝言が混在していました。特に現場作業者への連絡が届きにくく、トラブルの原因になっていました。
そこで導入したのが、ビジネスチャットツール。スマートフォンやタブレットで、いつでもどこでも情報を確認できるようになりました。
「作業現場にいても、必要な情報がリアルタイムで届くようになりました。写真や図面の共有もスムーズで、以前より素早く正確に情報が伝わります」と、現場主任の佐藤さん。
予想外の効果もありました。若手社員が、先輩社員に気軽に質問できるようになったのです。「電話だと遠慮してしまう些細な相談も、チャットなら抵抗なくできる」という声が聞かれています。

【事例3】営業活動の可視化でチーム力アップ ──────────────────────────
C社(サービス業、従業員15名)では、営業活動の情報が個人のスケジュール帳やメモに散在し、チームでの情報共有が課題でした。
クラウド型のCRMツール(顧客管理ツール)を導入したことで、顧客との商談履歴や次のアクションがチーム全体で共有できるようになりました。急な休みでも他のメンバーがフォローできる体制が整い、顧客満足度も向上しています。

■成功のポイントは?
これらの事例から、DX成功のポイントが見えてきます。

1. 小さく始める ───────────
まずは身近な課題から。大きな投資や劇的な変更は必要ありません。困っていることを1つずつ解決していく姿勢が重要です。

2. 現場の声を聴く ────────────
システムを選ぶ際は、実際に使う現場の意見を大切に。使いやすさを重視することで、スムーズな導入が可能になります。

3. 目的を明確に ───────────
「とりあえずデジタル化」は避けましょう。「何のために」「どんな効果を期待して」導入するのか、目的を明確にすることが成功への近道です。

■まとめ:明日からできるDXのステップ
では最後に、DXに取り組むための具体的なステップをご提案します。

Step1:課題の洗い出し
• 日々の業務で「面倒だな」と感じることをリストアップ
• 社員からも意見を募る

Step2:優先順位付け• 効果が見えやすい
• 取り組みやすい
• コストが低い といった観点で優先順位を決める

Step3:小さく試す
• まずは一部の業務や部署で試験的に導入
• 効果を確認しながら徐々に広げていく

大切なのは、完璧を求めすぎないこと。デジタル技術は日々進化しています。まずは一歩を踏み出し、改善を重ねていく。そんな姿勢で取り組んでみてはいかがでしょうか。

当事務所でも、顧問先企業のDX推進をサポートしています。気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
DXの波に乗り遅れることなく、一緒に一歩ずつ前に進んでいきましょう!

 

ANDO
TAX
ブログ