安藤税理士法人の加藤です。今回は食というテーマを取り上げてみます。
食に関する税金というのは日本ではあまり馴染みのないように聞こえるかもしれませんが、世界には食に関する様々な税金が存在します。
その代表的なものにハンガリーの通称「ポテトチップス税」やルーマニアの「ジャンクフード税」などがありますが、これらはヨーロッパを中心に導入されているいわゆる肥満税と呼ばれるもので、主に国民の健康促進(肥満や虫歯の抑止)が目的とされています。
ハンガリーの場合はスナック菓子や清涼飲料水などの塩分や糖分が多く含まれる食品が主な対象となっており、ポテトチップス税という通称よりも広い範囲での課税がされています。
対象食品は全体で実質的に5~20%の値上がりがされたようです。
そしてこの税収は医療費を中心に充てられているようなので、政策としては課税と税収の両面から国民の健康をサポートしていく役割を担っています。
なんだか一見変わった税制に見えますが、肥満は世界的な社会問題になっているため、これからこのような税が日本を含む世界各国で導入される日もそう遠くない話なのかもしれません。