令和6年(2024年)6月から始まる定額減税は、納税者に一定額の減税を提供する制度です。具体的には、以下のように適用されます。
◆減税の対象と金額
所得税:納税者本人は3万円、同一生計配偶者および扶養親族1人につき3万円。
住民税:納税者本人は1万円、同一生計配偶者および扶養親族1人につき1万円。
例えば、扶養親族がいる4人世帯の場合、総額で16万円の減税が適用されます。
◆減税の適用方法
給与所得者:勤務先が事務手続きを行い、6月分の給与から減税が反映されます。年末調整で引ききれなかった場合、ボーナスや次の月の給与で順次控除されます。
事業所得者:予定納税がある場合は、7月の第1期分から減税が適用され、引ききれない場合は第2期分以降で継続されます。予定納税がない場合は、確定申告時に減税が反映されます。
年金所得者:6月分の年金から減税が適用され、控除しきれない場合は8月以降に順次控除されます。
◆注意事項
減税を受けるための特別な手続きは基本的に不要です。16歳未満の子供も減税の対象に含まれる点が特徴です。
この定額減税は、所得税と住民税を合計して1人あたり4万円の減税を提供するものであり、特定の条件を満たす配偶者や扶養親族がいる家庭にとって大きな恩恵があります。